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ユダヤ人と反ユダヤ主義─第11回:日本におけるユダヤ問題論議

本当は先週で終わっているはずの授業だが、今日は補講。通常は4時10分に終わるはずなのだが、時間も延長で、結局質問や何やらで気づいたら5時半くらいになっていた。 日本の場合、ユダヤ人問題に関しては特異で、ユダヤ人不在の中でのユダヤ問題論議という状…

ユダヤ人と反ユダヤ主義─第10回:アラブ・イスラエル紛争と反ユダヤ主義

ヨーロッパ生まれのナショナリズム(民族主義)と反ユダヤ主義の両方により、アラブでのユダヤ人に対する態度は強硬。現在でもアラブの教科書にある地図には、イスラエルが載せられていない。 日本の報道などによると、アメリカがイスラエル寄りのように感じ…

ユダヤ人と反ユダヤ主義─第9回:イスラーム圏におけるユダヤ人

ムハンマド(モハメット)は、ユダヤ教から多くのことを学び、彼らを手厚くもてなした。彼がヒジュラ(聖遷)の場所としてメディーナを選んだのも、そこがユダヤ教徒の多い地域であったことが一因。 しかし、メディーナのユダヤ学者はムハンマドを嫌っていた…

ユダヤ人と反ユダヤ主義─第8回:アメリカにおけるユダヤ人の歩み

ヨーロッパに比べれば、アメリカはユダヤ人にとっては住みやすいところだったらしい。アメリカの独立期には政府の職員にもなれるようになったし、1924年に移民制限法ができるまで、大量のユダヤ人が移民した。 最初に多かったドイツ系のアシュケナジとその後…

ユダヤ人と反ユダヤ主義─第6回:ヨーロッパにおけるユダヤ人(アシュケナジ系)の歩み

前回の「イギリスにおけるユダヤ人の歩み(Ⅱ)」が終わっていなくて、ほとんど1回分ずれた感じ。今日のテーマである「アシュケナジ系の歩み」は、ほんのさわり程度しか進まなかった。この分だと補講かも・・・。 ヨーロッパ中世以降のユダヤ人には2種類あ…

ユダヤ人と反ユダヤ主義─第5回:イギリスにおけるユダヤ人の歩み(Ⅱ)

近藤先生は、実はイギリス史が専門なので、このイギリスにおけるユダヤ人の歩みという内容は、同時にイギリス史も勉強できて一石二鳥!とはいえ、どうしてもイギリス史のほうに話が流れていってしまうので、今回も全部終わらなかった。(^^; イギリスと言えば…

ユダヤ人と反ユダヤ主義─第4回:イギリスにおけるユダヤ人の歩み(Ⅰ)

今週から、世界各国におけるユダヤ人の状況について学ぶ。今週と来週は、近藤先生の専門であるイギリス。その後、フランス・ドイツ、ロシア、アメリカとやっていく予定。 ところで、先週ここでも紹介したトンデモ本だが、「これ買いました」と言ったら、なに…

ユダヤ人と反ユダヤ主義─第3回:ユダヤ人陰謀説の底本『シオン議定書』

今日は面白かった。失礼!いつも面白い授業なのだが、今日は常々怪しいなと思っていた「ユダヤ人陰謀説」についての話だったので、特に面白かった。世間ではユダヤとフリーメーソンの関係だとか、日本人の祖先はユダヤ人だとか、いろいろと怪しい話があるけ…

アラブとイスラエル(2)

●アラブ社会の基本構造 大家族主義 部族主義 部族連合 ●アラブ国家と対外関係 自国主義 アラブ主義 イスラーム主義 <2>アラブ民族主義の出現とその特徴 ●中東地域の支配者 (a)オスマントルコ帝国 (b)英仏を中心とする西欧諸国 ●アラブ民族主義の後発…

早稲田の講座

ところで、早稲田の講座「アラブとイスラエル」は、電話で問い合わせをしたところ、すでに定員に達しているため、あとはキャンセル待ちですと言われてしまった。せっかく取りたい講座があったというのに、時すでに遅し。とはいえ、一般の受付は今日からだか…

早稲田大学春講座「アラブとイスラエル」

バーナード・マラマッドの作品を読んでいて、前から思っていたことだが、ユダヤ人について(そもそものユダヤ教とか、その社会とか考え方とか)、何も知らないなという思いを新たにした。 マラマッドは、アメリカでの民族差別も批判しているようだが、一方で…

早稲田大学講座案内

昨日、早稲田から今年の講座案内が届いた。英米文学の講座を受けたいのだが、今年もこれといったのがないかなあ・・・。 かすかに期待していた大社(おおこそ)先生の講座も、予想通りに女流作家を扱うもので、期待はずれ。昨年、女流作家にこだわらずにやっ…