早稲田大学春講座「アラブとイスラエル」

バーナード・マラマッドの作品を読んでいて、前から思っていたことだが、ユダヤ人について(そもそものユダヤ教とか、その社会とか考え方とか)、何も知らないなという思いを新たにした。


マラマッドは、アメリカでの民族差別も批判しているようだが、一方でユダヤ系の人たちのことも批判しているように感じる。旧約聖書の記述から、ヒトラーの虐殺まで、歴史の一面としては知っているが、その中で当のユダヤ人は一体何を考えてきたのだろうか、第二次大戦以降は、どのような社会を築いてきたのだろうかと考えると、まるでわからないのだ。


ユダヤ人の知り合いはいないし、近くに中国系や韓国系のようなコミュニティもない。まるで知らない。「神に選ばれた民」とは、一体何者なのだろう?それに、マラマッドの民族差別に対する批判はわかるが、自身が属するユダヤ系の社会の批判とは、どういうことだろう?


これでは知識が不足であると、まだ受講する講座を決めていない早稲田の講座案内を見たら、相当する講座があった。個人的には、旧約聖書に基づく古代史のほうが面白そうだと思ったが、当初の目的にはちょっと外れる。それはそれで、けして無駄ではないとは思うが、手っ取り早く現在のユダヤ人社会について知りたいと思ったら、以下の講座かなと。


「アラブとイスラエル」


ところが、これが人気があるようなのだ。ウェブ上ではすでに締め切り。なんで?あちらこちらでアラブ系のテロが頻発する世の中だからか?というか、やはりアラブ社会は、日本ではわかりにくい(特に宗教観が)のだろうと思う。ともあれ、明日、電話で問い合わせてみよう。