ユダヤ人と反ユダヤ主義─第8回:アメリカにおけるユダヤ人の歩み

ヨーロッパに比べれば、アメリカはユダヤ人にとっては住みやすいところだったらしい。アメリカの独立期には政府の職員にもなれるようになったし、1924年に移民制限法ができるまで、大量のユダヤ人が移民した。


最初に多かったドイツ系のアシュケナジとその後に移民したロシア・ポーランド系との対立はあったようだが、ヨーロッパでの迫害に比較すれば、アメリカはユダヤ人にとって非常に楽なところだったようだ(蔑視がないわけではないが)。


移民はニューヨークから入ってくるので、ニューヨークの主要産業であった衣服製造に携わる人が多く、次にタバコ産業が多かったため、今でもその部門にはユダヤ人が多い。


ユダヤ人は勤勉で、1935年には、バーナード・マラマッドが教えていたニューヨーク市立大学では、学生の49%がユダヤ人という高い進学率だった。


しかし今後のアメリカでの問題は、ユダヤ人と黒人の対立が起こるかもしれないということだ。黒人によるユダヤ人排斥度は上昇線をたどっており、白人の2倍という高い率で、ユダヤ人に反感を示している。


しかし、アメリカ(または世界)は裏でユダヤ人が牛耳っているなどという話は真っ赤な嘘であるから、そのような話はまず眉唾と思ってかかるに越したことはない。


その証拠を例としてあげれば、タバコ産業に多いユダヤ人だが、ユダヤ人がアメリカや世界を牛耳っているなら、なぜこんなにタバコは叩かれるのか?なぜタバコはこんなに疎外されなければならないのか?なぜまたタバコの税金は上がるのか?(^^;