ジャネット・デイリー

ジョン・ダニングの 『死の蔵書』*1 には、いろんな本や作家が出てくるのだが、ジャネット・デイリーの名前も何度か出てくる。それも「クズ本」の代表格みたいな扱いで。


なぜ、まだ読んだこともないジャネット・デイリーが気になったかというと、たまたま今年、紀伊国屋の洋書バーゲンで1冊買い、それがシリーズの2作目だとわかったので、ちょっと前に 1作目*2 も買ったからだ。ジャンルとしてはロマンス小説の部類だろうから、「クズ本」と言われても仕方がないかとも思うが、実際には初版本は高額で取引されているらしい。つまり内容はともかくとして、人気はあるってことだ。


でも、ロマンスと馬鹿にしてはいけない。サー・ウォルター・スコットの小説だって、表紙に「Romance」と書いてあるくらいだから、ロマンスという言葉は、文学の上では結構広い意味があると思う。


なんて、まだ読んでもいないのに、ジャネット・デイリーの味方をしても仕方がないのだが、私が買ったシリーズはカウボーイもので、私は個人的にカウボーイが好きだから、たとえそれが「クズ本」だっていいんだ。ロマンスに価値がないと言うなら、誰か純文学でカウボーイを書いてよって感じ。


私の知ってる限りでは、コーマック・マッカーシーとラリー・マクマートリーくらいしかいないだろう。マクマートリーのカウボーイものなんて、翻訳もされてない。だいたいマクマートリーだって純文学と言えるのかどうか。


たしかに、カウボーイものはロマンス小説に多い。つまりそれだけカウボーイがセクシーで魅力的ってことだと思うけど。あ、やっぱり本物のカウボーイに会いに行こう!(^^;