ドラゴンランスシリーズ

昨日の夕方、図書館から「予約の本が入りました」との連絡が来た。あれ、なんだっけ?と忘れ去ってしまっているくらい昔に予約した、ジュンパ・ラヒリ『その名にちなんで』*1 が、やっと入ってきたらしい。でも、今日は土砂降りの雨だったので外に出る気にならず、まだ取りに行っていない。


というか、「ドラゴンランス」シリーズを読み始めてしまったので、意識がそっちに行かないのだ。本は、読みたいときに手元にないと、読むタイミングを逸する。ラヒリは、上手い作家だなと思うけれど、特に好きというわけでもないし。。。


などなど考えている間に、何はともあれ Toby Litt の 『Corpsing』 を読み終えた。自己中心的でダメ男の主人公が好きになれなかったので、かなり飛ばし読みだけど、主人公の好き嫌いだけでなく、ストーリー展開も面白くなかった。これってミステリのジャンルに入るのかな?とも思った。それに、ダメ男の主人公、撃たれて当然だよ、てな感じさえする。何事もはっきりせず、ネチネチしてて、すごくやな男だった。


でも、現実にはこういう男のほうが多いわけで、あなたがはっきりすれば、何事もスムーズに運ぶのよ!と言いたくなる男ってのは、悲しいかな、山ほどいる。そういう男は、自分がそういう立場にあることさえわかっていないし、はっきりしないので、他人が迷惑しているということも認識していない場合が多い。


とにかく、最後まで読んだってことが奇跡に近いような本だったので、次に読み始めた 『ドラゴンランス(1)廃都の黒竜』*2 が、とても楽しい。人間とエルフのハーフである主人公のタニスや、その仲間たちのキャラも良い。たぶん、このままはまってしまうだろう。

『ダークエルフ物語』*3 に雰囲気が似ているが、それもそのはず、「ダークエルフ物語」のR.A.サルバトーレは、この「ドラゴンランス」同様、「アドヴァンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ(Advanced Dungeons & Dragons)」(ゲームは詳しくないのでこのあたりがどうなっているかよくわからないのだが、サルバトーレ自身も物語を書いている)に影響を受けているからだ。

とはいえ、個人的には「ダークエルフ」のほうがいいかなと思う。サルバトーレは 『スター・ウォーズエピソード2 クローンの攻撃』*4 を書いた作家だし、文章力は明らかに上。それに何と言っても、私はダークエルフのドリッズトのファンだから。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『Corpsing』Toby Litt (著)
ペーパーバック: 384 p ; 出版社: Penguin Books Ltd ; ASIN:0140285776 ; (2000/09/28)

出版社/著者からの内容紹介
新進気鋭の鬼才が描くノワールの傑作!
最初の弾丸が元恋人で女優のリリーの身体を貫通した。瀟洒なレストランでの突然の出来事だった。つづけて2発はリリーに、そして僕にも2発の弾丸が撃ち込まれた・・・。僕は奇跡的に命を取り留めたものの、昏睡状態に陥った。リリーは即死だった。意識を取り戻した僕は、リリーが妊娠していたことを知った。警察は何も説明してくれない。どうして僕らがプロの殺し屋に狙われたのか、リリーのお腹の子の父親は誰なのか。僕はどうしてもそれを知りたかった。半年後、僕は退院し、そして独自で捜査を開始した・・・。