マキャモンが再刊不許可にしている本

ロンドンの山本さんから、マキャモンの『Bethany's Sin』を、Amazon.ukのマーケットプレイスで入手したとの連絡が来た。これ、日本のAmazonマーケットプレイスでは、「¥9,295より」という高値。アメリカやイギリスなら、とんでもなく安いのにも関わらずだ。

日本のマーケットプレイスでは、なぜか洋書は不可解な値段がついているのだが、このマキャモンの本は妥当かもしれない。なぜなら、これとデビュー作の『Baal』は日本では未訳で、原書も絶版なのだ。

しかもマキャモン自身が、この2作を気にいっていないので、再刊を許可していないという代物。読者がどれだけ復刊を願っても、マキャモンが生きている限りは、お目にかかれないというものなのだ。たとえ死んでも、「再刊は不許可」という遺言でもあったら、金輪際、出版はされないだろう。

というわけで、マキャモンファンにはお宝とも言える代物。本人が気にいっていないというだけに、内容は他の作品に比べてどうなのだろう?また、作家自身が認めていない作品を、わざわざ読むのも考え物だとも思うのだけど、マキャモンに関しては、すでにコレクターになっているので、未訳の2冊も当然欲しい。

ともあれ、入手してくださった山本さん、ありがとうございました!とても、とても、感謝しております。本が届くのを、楽しみに待っております。

『Baal』について
『Bethany's Sin』について