ニューオーリンズのグルーヴ感
4/17のライブ「ジャズとブルースとニューオーリンズ」は、初めての場所、全員が初めてのメンバー、7時から11時の長丁場、曲の一部はリハなしのぶっつけ本番、などなど不安な要素が多々ありましたが、無事に終えることができました。
というか、すっごく楽しかったです。ニューオーリンズのグルーヴ感をたっぷり感じて、それに浸れて、本当に楽しかった。
いきなりやったことのないバージョンの“Jambalaya”だとか、最初は緊張しましたが、すぐにのれて、思っていたよりも力を出せたと思います。
というのも、ドラムのMayumiさんはもちろんのこと、メンバー全員が安心して任せられる技量の持ち主だから、自然にこちらの力を引き出してくれるんですね。それに応えるべく、私も全力で頑張れたのだと思います。
その代わり妥協は一切なく、何とかなるだろうというあやふやな事は全然ない。それだけ皆それぞれに練習も積んでいるわけです。
ニューオーリンズから来たMayumiさんも、日本では練習などしないのだろうと思っていたら、毎日しっかり練習していましたよ。そういうストイックな厳しさはすごいなぁと思いました。
ジャズではアドリブの良さなどもあるから、リハなしというのも少なくないですが、それでも練習しないのがプロだなんていう考えは間違いだと思いました。ロックともなれば尚更。練習を積んでいるバンドはやっぱりまとまりが違うもの。
練習しなくてもできる、リハするならその分のギャラもくれなどと言うのは、一音も間違えずにやれる人の話だと言われました。
私は甘かった。できないなら仕方がないではなく、できるまで練習しろということですよ。あやふやなままなら、やらない方がいい。
本当にいろんな事を勉強させてもらったし、生半可ではやれない世界だという事を改めて感じました。
日頃厳しく練習するからこそ、ライブはより楽しくなるのだし、ちゃんと演奏できなきゃ楽しくない。自分自身はもちろん、バンドとしても同じことだから、皆がそれぞれに自覚しないと向上していかない。
今回私はゲストだったので、お客様と同じように聴いている時間もあったわけですが、普通、知らない曲だと退屈に感じることも多いけれど、それが全くなくて、全曲楽しく聴けたというのもすごいなと思いました。お金をいただいて演奏するのだから、それが当たり前なんだけど。
聴いてる間にのってくるから、歌も自然に入れる。私の歌で盛り下がらなければいいけと…と心配していましたが、幸いにお客様も楽しんでくださったようで、胸をなで下ろしました。
本番前、自分的にはどうしても納得が行かなかった“Saint James Infimary”も、お客様に誉めていただくことができて本当に良かった。前日に集中して練習した甲斐がありました。
今回、メンバーは皆メジャーで活躍している素晴らしいミュージシャンばかりでしたが、特に私が感激したのが、ベースのカワイシノブさんです。
小柄で、おとなしく可愛らしい感じの女性なんですが、“Summertime”のベースソロでぶっ飛ぶような音を聴かせてくれて、鳥肌が立っちゃいました。
もともとベースは好きなのですが、それでもこれまでに聴いたことのない音。語彙が貧弱で表現できないんですが、ああ、すごい!と思い、その後の歌は本当に気持ちよく歌えて、この感覚って幸せだと思いました。
そんなわけで、ライブ前はいっそ逃げようかと思っていたくらいですが(笑)、やって良かった!ほんとに楽しかった♪
ゲストとして呼んでくれて、こういう機会を与えてくれたMayumiさんと、しっかり支えてくれたメンバーの皆さんに感謝です。
余談ですが、Mayumiさんの知り合いの霊視ができるお客様が「あの人は歌で大成するオーラを持っている」と言ったとか言わないとか…ゾクっと来ました。第1回目のリーダーライブから聴いてくれているMayumiさん自身も、「上手くなった」と言ってくれたので、ゲストとしての役目はそれなりに果たせたかなと。
それも、Mayumiさんが歌を続けて行きなさいと励ましてくれたおかげです。
今回も、皆さんに心から感謝!