スカーレット・ウィザード

先日から<デルフィニア戦記>シリーズを書いた茅田砂胡の<スカーレット・ウィザード>シリーズを読んでいるが、これは<デルフィニア>の続きかと思っていたら、全然違うSFものだった。


この人の書く小説のヒロインは、みな強い(半端じゃなく!)女性ばかり。言葉遣いも男そのもの。今回もその例に漏れず、主人公ジャズミンは相当ハードな女性。でも、<デルフィニア>では屈強な男性が主人公であって、そのそばにいたヒロインが強かったので(異世界から来ているし)、基本的にはやはり男は強いというイメージが残るのだが、こちらはジャスミンの夫になるケリーは屈強だが、それ以外は情けない。だから、ジャスミンの強さが異常に強調される。


強くてカッコいい女性は好きだが、この<スカーレット・ウィザード>に関しては、ちょっと引く。身長191センチという肉体的な特徴もそうだが、とにかく規格はずれで強すぎる。性格はいいが、かわいらしい部分が全然ないのも人間としては魅力に欠ける。やっぱり、個人的には<デルフィニア戦記>のほうが好き。