中断続きの本をやっと読み終える

買ったときには、読むのを楽しみにしていた『The Misadventures Of Maude March: Or Trouble Rides A Fast Horse』だが、いざ読み始めてみると、あちらこちらで邪魔が入り、何度も中断。今回こそは!と何度思ったことか。で、今回こそは本当に読み終えたので、やっと肩の荷が下りた感じ。ハードカバーだから、ずっとそばに置いておくのも邪魔になってたし。(^^;


とはいえ、15歳でならず者の少女モード・マーチとあったから、てっきりモードがドンパチやるのかと思っていたら、全然そうではなくて、モードはいたっておとなしい少女。わけあって妹のサリーと大西部を放浪する身となるのだが、これといった命の危険もなく、無事に旅を終える。


その間に様々なアクシデントがあって、噂が噂を呼び、どういうわけか新聞でお尋ね者となってしまっていたモード・マーチである。むしろおてんばなのは妹のサリーのほうで、こっちはダイム・ノベルなどを読んだりしているので、西部劇のヒーローや悪漢に憧れている。物語の語り手は、このサリーのほうで、どうも妹のほうが頭が切れそうな感じだ。


表紙のイラストからも、結構カッコイイ西部の少女かと思っていたのだが、全くの期待はずれ。タイトルに名前をつけるほどは活躍しない、モード・マーチなのだった。