ジェイン・オースティンの読書会

昼間は良い天気で暖かかったが、夜になってまた寒くなってきた。なかなか本格的に暖かくならない。まだ三月半ばだから仕方がないとはいえ、世界的な異常気象で、もう日本の四季も危うくなっているかも。


カレン・ジョイ・ファウラーの『The Jane Austen Book Club』を読み始める。これは以前、買ったときにすぐに読み始めたのだが、やっぱりオースティン作品を覚えていないとダメっぽいと思って中断していたのだが、最近翻訳も出て、新聞でも取り上げられて、評者の高橋源一郎が、読んだことがない人でもだいじょうぶと書いていたので、それなら再度トライしてみようかということになった。高橋源一郎も全然読んでいないそうだ。読みそうにもないけど。


でも再度読み始めて、やっぱりちゃんと読んで、記憶にあったほうがよくわかるよねえと思った。唐突に「ダーシーは素敵」とか書いてあっても、読んだことがない人には、誰?何?という感じしかないだろう。


著者のファウラーは、「①オースティンを読んだことがない人、②昔一度読んだだけの人、③毎年読み返す人」のすべてを満足させるように書いたとのことだが、読んだことがない人にはどうだろうなあ?という感じ。


まだまだ冒頭なので、何とも言えないけど、やっぱり読んでなきゃ無理だという感じはする。私は主な作品は全部読んではいるものの、②の「昔一度読んだだけの人」の部類なので、詳細な内容は忘却の彼方だから、急に登場人物の名前が出てきても、どの作品に出てきた人だったっけ?という感じだ。今回は中断せずに最後まで読むつもりだけど、どうなることやら。


そういえば、もう1冊読書会について書かれた小説を買ってあったっけ。それも月に1冊の本をテーマに、話が進んでいくみたいだが、そのうちの何冊かを読んでおこうと思って用意しながら、そのままになっている。原書のタイトルさえ忘れている始末。


でも、ジェイン・オースティンの読書会とかが本当にあったら、参加してみてもいいなと思ったりもする。私の密かな望みは、『説得』などを翻訳した早稲田の大島一彦先生に、オースティンの講座をやってもらいたいなあということ。『説得』の翻訳も日本語がきれいでとてもいいし、何とか実現しないものかな。