帰国

<第十日目>


飛行機のトラブルもなく、無事に帰国。日本が一番涼しい。聞けば、関東地方は昨日梅雨入りしたとのこと。たしかに湿気が多くなっている。成田エクスプレスに乗っている間に雨も降り始めた。しかし、ニューヨークと比べたら、新宿など閑静な住宅地にも思える。


いつもなら帰国した日には、お寿司だとか、とにかく和食を食べに出かけるのだが、すでに24時間近く寝ていないので(飛行機の中で1時間ほど寝たけれど)、出かける元気もなく、お弁当を買ってきて夕食にする。冷蔵庫で10日間冷えていたところてんを食べたが、それが何よりという感じがした。


でも、何と言っても南部の食べ物がおいしかったので(店にもよるが)、特に食事に困ったということもなかったのが、今回どうしても和食が食べたい!というような気にならなかった要因だろうと思う。特に大好きなエビとかカキとかをたっぷり食べられたのは幸せ。そういう意味ではボストンもいいけれど。


お米も普通に食べられたし、南部の料理は日本人に合っているんだろう。もっとも、どういうわけかジャンバラヤだけはおいしいのに当たらなかったのが残念。でも、パンもおいしいし、コーヒーやアイスティーもおいしい。なんたってグリッツがある。毎日グリッツを食べても飽きなかったのだから、お米の次に偉大な食べ物かも。


そんなわけで、旅行前に比べて、体重が2キロも増えていた。ニューオーリンズで、毎日朝からたっぷり食べていたので、胃も大きくなってるみたいだ。でも、もっともっといろいろなものを食べたかったと思う。おいしいと思うと、ついそれにはまってしまって、食べるもののレパートリーが広がらなかったのが残念。


普段、食べ物には無頓着なほうなのだが、どれだけ太ったって全然構わないってくらい、南部の食べ物には興味津々。まだまだ食べたりない。ペカンパイとか、ピーチ・コブレとか、食べようと思っていたものはたくさんあったのに。でも、今度はワンピースの一着も持って行かなければ!


ちなみに、おいしいものがないと言われているニューヨークだが、ニューヨークの名誉のために言っておくと、ホットドッグやハンバーガーは本当においしい。これは間違いない。だから、南部以外のアメリカでは、ホットドッグやハンバーガーを食べていれば、けして不満に思うことはないだろうと思う。


※10345歩