ダン・ブラウン『デセプション・ポイント(上)』

ところで、ダン・ブラウン『デセプション・ポイント(上)』*1 を読書中だが、たしかに面白い。どんどん進む。でもこの書き方は、シドニー・シェルダンと一緒じゃないか?と。ブラウンのほうが、科学的なことや史実などをより詳細に書いてはいるが、似たようなものだと思った。シェルダンを馬鹿にしているような人が、ブラウンを絶賛するというのも、なんだか変。私的には同じに思える。


中に、大昔に北極圏に落ちた隕石の中から、NASAが地球外生命体の化石を発見したという部分があるのだが、そんなセンセーショナルな出来事ですら、政治的に利用することしか考えられない人間ばかりが出てきて、なんて夢がないのだろうとがっかり。


もちろん、主題は大統領選挙に関わる人間たちの陰謀とかそういうことなのだけど、「宇宙人は存在する派」で「NASA大好き」の私としては、その生命体はどこから来たのよ、ねえ、ねえ、ねえ!という感じで、大統領選挙なんかどうでもいいからさ〜と思ってしまう。私の中では、ちっぽけな地球の、たかが一国の大統領になることよりも、他の惑星の生命体に会うほうが、よほど重要だ。


『デセプション・ポイント』レビュー