『ニューオーリンズの葬送』

昨日、図書館で借りてきた、ジュリー・スミス『ニューオーリンズの葬送』*1 を読んでいる(※画像は原書 『New Orleans Mourning (Skip Langdon Novels)』*2 )。ハヤカワのポケミスを読むのは久しぶり!ってこともあって、やめられない。面白い。ミステリにしちゃ、訳がどうかな?(特に会話部分)とは思うのだが、ニューオーリンズの実在のレストランとかカフェとかもたくさん出てくるし、各通りの特徴なども書かれていて、ちょっとしたガイドブックのような感じもある。最初に、有名なカーニバル、マルディグラの説明もあり、なるほど〜と勉強にもなったし。それに、ニューオーリンズの訛りについても詳しく書かれてあって、それも役に立つ。とはいえ、全部覚えちゃいないが。


話のほうは、スキップ・ラングドンという特に美人でもない大柄な女性警察官が主人公なのだが、マルディグラで殺人事件が起こるものの、たいしたアクションもなく、普通だったら退屈と思うような展開。ところが、どこがどう面白いのか、よくわからないのだが、なぜか引き込まれてしまう。半分まで読んだが、それでもどこがどう面白いのかはっきりしない。なのに、やめられない。まさしくページターナー


マルディグラの観光客側からの話はたまに目にするが、その裏側からの話というのは初めて。非常に差別的な世界なんだなと思ったし、やってる方は何かと大変なのねと思った次第。暑いんだろうなと心配しているニューオーリンズも、この時期は寒いらしい。


ところで、今日もまた図書館から予約の本が準備できましたという知らせが来たのだが、てっきり残りの南部ものかと思ったら、ずっと前に予約した、ファンタジーダン・ブラウンの新作のことだった。にしても、なんで今なの?という感じ。物事って、重なる時には重なるもんなんだなあ・・・。いずれにしても、全部旅行前に返さなきゃいけないし、とてもじゃないが読みきれない。(--;


とはいえ、ダン・ブラウンの新作は、これを逃したら今度はいつになるかわからないし、睡眠不足覚悟で読むしかないだろう。ファンタジーのほうも、ずっと楽しみにしていたものだし。他にもやることが山ほどあるというのに、ほんとに、なんで今なんだろう?ぶぶぶ!