ジョン・ダニング 『死の蔵書』

「おれには指輪は運べねえけど、フロド様は運べます!」というわけで、今日はWOWOWで「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」をやっている。・・・そそ、うちもWOWOWが観れるようになったのね。(*^ー^*)v


でも、このサムのセリフのところを観ると(原作でもそうだが)、この話はサムが主人公だったのか?とふと思う。映画ではこの部分くらいしかそうは感じないけれど、本ではそう感じる部分がもっとある。にしても、WOWOWでも日本語吹き替えとはがっかり。アラゴルンの声が嫌でたまらない。<DVD買ったんだから、どうでもいいんじゃないの?(^^;


さて、今日は新宿ペペに買い物に行った後、神宮に歩きに行ったので、16000歩くらい歩いた。慣れてくると、このくらいは平気になるのだが、まだ辛い。なんか、踵が痛いのですよ。体重のせいかしらん?うげ!


それと、御苑の近くや神宮外苑の木々の匂いが、どうもダメ。木々の若葉の匂いでもなく、伸び始めた草の匂いでもない。ある一種の木の匂いなのかな?と思うのだけど、あまり爽やかな匂いじゃないので、歩いていて気持ちが悪い。


これまで何年も御苑や神宮を歩いているけれど、こんな匂いは初めて。もしかして数年に一度しか咲かないというような花だったりして?そういえば、ところどころで小さな真っ白な花が満開になっているのだが、この光景もこれまで見た記憶がない。この花の匂いなのかなあ?


ところで、購入してすぐに「ドラゴンランス」のほうにいってしまったので、ずっとおあずけだったジョン・ダニングの 『死の蔵書』*1 を読み始めたのだが、これは、冒頭からはまった。ストーリーというよりも、本好きにはたまらない話だからだ。本のコレクションをしている者にとっては、非常に共感を覚える内容。主人公のクリフも、16歳のときにフォークナーを読んで、わけわかりません状態だったにも関わらず、せっせとフォークナーをコレクションしている。もちろん未読。でも、そのうち読もうという気持ちは大いにあるのだ。わかるなあ、その状態! ※画像は原書 『Booked to Die: The Mystery That Introduced Cliff Janeway (Cliff Janeway Novels)』*2


そのクリフが、「初版本を読むのは馬鹿だ」と言う。つまり、初版本はコレクション用。読むための本は別に買えというわけ。わかるよ〜、それ。なかなか2冊ずつは買えないけど、できればそうしたい気持ちはある。この間買った 『The Lord of the Rings : 50th Anniversary Edition』*3 も初版本だったから、開けなきゃよかったかもぅ。(^^;


この<クリフ・ジェーンウェイ>シリーズは古本業界が舞台なのだが、アメリカの小説だから、当然外国文学の古本を扱っているわけで、外国文学にあまり興味のない人には、全然驚きも何も感じられないだろうが、まだ冒頭だから、ストーリーに関してはいいとも悪いとも言えないけれど、この「あの本が、こんなに高いの?」といったような部分が、非常に面白い。懲りもせずに本を集めてしまう気持ちを、よぅ〜くわかってくれてるのが嬉しい。


アン・ライスの『夜明けのヴァンパイア』とか、高いらしいよ〜。レイモンド・チャンドラーの長編には非常に高額なものもあり、芸術的、文学的作品が束になったって、そんな金額には及びもつかないという。楽しいなあ、こういう話。「ハリポタ」だって、3巻目までは結構高くなるらしい。4巻目以降はあまりにも部数が多すぎるので、どうだかね。それでもコレクションはやめられない。