早稲田文英堂書店

『マラマッドの短編小説─忘己利他にみる人間愛の極地』/岡田春馬

内容(「MARC」データベースより)
ユダヤアメリカ作家バーナード・マラマッドの短編小説十三編の作品解釈論集。「忘己利他」による崇高な人間愛の極致におけるエピファニーが見事に解明されている。

目次

  1. 「最初の七年間」―フェルドのエピファニーを中心として
  2. 「ドイツ難民」―オスカー・ギャスナーの自殺の原因を中心として
  3. 「魔法の樽」―エピファニーによる愛の認識と贖罪を中心として
  4. 「最後のモヒカン人」―アーサー・フィデルマンのエピファニーを中心として
  5. 「白痴優先」―ギンズバーグエピファニーを中心として
  6. 「借金」―リープとカバッキーの真情交流を中心として
  7. 「夏の読書」―カタンザラ氏の慈愛とジョージの漂流生活からの脱却を中心として
  8. 「黒はぼくの大好きな色」―ネイサンの憐憫と慈愛によるエピファニーと寛容を中心として
  9. 「神よ憐れみを垂れ給え」―憐憫を中心として
  10. 「信用貸し」―憐憫を中心として
  11. 「哀悼者」―憐憫を中心として
  12. 「私の夢に描いた若い女性」―ミトカのルーツ夫人に対する贖罪としての愛の受容を中心として
  13. 「生活の代償」―サムの恐怖の幻想との葛藤を中心として