『The Jane Austen Book Club』

さて、ブッククラブのディケンズが終わったので、Karen Joy Fowler の 『The Jane Austen Book Club』 を読み始めた。くすっと笑ってしまう部分がたくさんあって、微妙に面白い。とはいえ、オースティンの主要作品は全部読んでいるから、読み直さなくてもだいじょうぶだろうと思っていたのだが、結構忘れているので、各作品の登場人物の名前とか、いきなり出てきても全然わからない。主人公の名前も、ちゃんとわかっているのは『エマ』くらいだろう。


内容は、ジェイン・オースティンの作品について語り合うブッククラブのメンバー(女性5、男性1)の、作家オースティンについての考え方から始まり、それぞれの作品に対する感想の合間に、またそれぞれのプライバシーが語られるといったもので、そういった組み立て方は特に珍しくもないだろうが、対象作品がオースティンに限られているところが興味深い。また、オースティンの主要作品だけで、メンバー6人の生活が分析されてしまうといった部分に、作家オースティンの観察眼の鋭さを改めて感じたりもする。


まだ冒頭なので、あとで感想も変わるだろうが、とりあえず出だしはまずまずろいったところ。やっぱり読み直さないとダメかな(読んでいなければいないで、それでもわからないわけではないが)、と思ったので、以前にブックオフで買っておいた6作合本(短縮版)の『The Bedtime Austen』も合わせて読むつもり。