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『Heartburn』/Nora Ephron ¥1167
ペーパーバック: 179 p ; 出版社: Vintage Books ; ASIN:0679767959 ; Reissue 版 (1996/05/01)

[内容紹介]
完璧と思われた結婚生活の破綻をテーマに、おなかの皮がよじれるほど笑える小説を書くことなどできるだろうか? 映画『ユー・ガット・メール』の原作者でもあるノーラ・エフロンの手にかかれば、答えはイエスである。不義、復讐、グループセラピー、おいしい料理などが絶妙に組み合わさったこの小説で、映画『めぐり逢えたら』の原作者でもあるエフロンは、グレービーソースのできが小麦粉とバターで決まるように、コメディーのできは苦悩の描き方によって決まるということを実感させてくれる。


妊娠7か月目のレイチェル・サムスタットは、夫のマークが別の女性と深い関係にあることを知る。その女性が、「腕のように長い首と、すらりと伸びた親指のような鼻筋と、人目を引く美脚」の持ち主だとわかっても、何の慰めにもならない。だが、料理が慰めになることはある。レイチェルは料理の本を書いて生計を立てているのだ。そして、エフロンの描く元気いっぱいのヒロインは、マークを奪い返すべきか、大声でののしってやるべきか思案にくれながら、得意料理を披露してくれる。


『Heartburn』は、満腹感を与えてくれるマッシュポテトのように心を満たし、ふんわり膨らんだスフレのように軽やかな気分にしてくれる、ぜいたくなほど「おいしい」本なのだ。

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