ハーラン・コーベン

先日、早稲田の古書店で購入したハーラン・コーベンの 『唇を閉ざせ』*1 だが、アポロ13号が上下巻を2日で読み、「これは面白かった!」と言い切った。彼のエンターテインメントに対する評価は割と信用しているので、これは確かだろう。コーベンの噂は、Edgar Award, Shamus Award, Anthony Award の3賞を獲得した最初の作家ということで、それとなく聞いていて、だからこそ私も原書を買ったりしていたのだが、私自身は未読。先を越されてしまった。


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たった2日で一気に上下巻を読んだというのが、面白いという何よりの証拠だろうと思うが、アポロ13号曰く、「余計な状況描写がないのがいい」とのこと。彼によれば、状況描写がダラダラ続くのは、原稿料稼ぎでしかないというのだ。たしかに・・・。


そういうわけだから、今読んでいるアン・ライスなどを読ませたら、さっさと投げ捨てるに違いない。アン・ライスの本題に入るまでの長さと言ったら!!!現在、半分ほど読んだけれど、もしかしてまだ本題に入ってないんじゃないの?要点をまとめて簡潔にしたら、4分の1くらいに縮まるだろう。もし今、サマセット・モームが生きていたら、こてんぱんに言われること間違いなしだ。それでも読んでしまうのだから、何かしら魔力があるのだろうとは思うが。


だったら、ぜひともマシュー・ライリーの 『スケアクロウ』*2 を読んで欲しいものだが、「文庫じゃないから持ち歩けない」のでダメなんだそうだ。持ち歩かなくても、数時間で読めてしまうのに。。。シャチに食べられてしまうという、アポロ13号が大好きなシチュエーションもあるのに。。。(^^;


はっきり言って、私だって単刀直入なものが好きですよ。文章そのものに感動するなんてことはめったになくて、これまでに感動したものといえば、カポーティジョイスくらいだろう。それ以外は、だいたいストーリー重視だから、長々と書かれた状況描写や舞台設定などは、やはり邪魔だと思うことのほうが多いのだ。


現在アポロ13号は、再度スティーヴン・キングに挑戦しているが、30ページくらいで、すでに嫌になっているようだ。