フライド・グリーン・トマト

もう入手できないのではないかと心配しながら探し回っていた、マキャモンの『奴らは渇いている』の上巻が、マーケットプレイスから届いた。これでマキャモンの本は全部入手できた(未訳の 『BAAL』*1 もロンドンの山本さんのところで保管中─山本さん、毎度お世話になります!)。


いつも“最新刊は除く”と但し書きをつけていたのだが、よくよく考えて見れば、最新刊も原書では入手してあるのだった。すっかり忘れていたけど。というわけで、やっと一安心といった感じ。


なぜマキャモンなのか?というと、もちろん面白いからなんだけど、出版されている本の数が、それほど大量でもなく、ちょうど集めやすい数だというのと、ほとんど絶版であるというのがコレクター魂に火をつけたといったところだろうか。


ところで、この『奴らは渇いている』は吸血鬼の話なんだけど、期間限定、10月25日から11月1日までの話。ちょうど今頃の話ってわけ。中断しようと思っていたアン・ライスも、なんとなく乗ってきたところだし、小人のファンタジーのほうも気になるし、ブッククラブの課題もあるしで、いきなり読まなきゃならない本が山積みになってしまった。とにかく25日からは、何が何でもマキャモンを読む予定!



ところで、10月22日に発売予定の 『フライド・グリーン・トマト』*2 のDVDをアマゾンに予約してあったのだが、たまたま今日、テレビで放映されたのを録画して、なおかつ録画しながら観ていたら、DVDはいらないかって感じになったので、キャンセルした。予約していると、だいたい早めに届くものだから、危ういところだった。


映画が面白くなかったわけじゃない。映画は映画でよかった。でも、この原作が好きで、原作のイメージと映画のイメージが、私の中で合わなかったんだな。というか、キャシー・ベイツジェシカ・タンディはよかったんだけど、原作の中で思い入れのあったイジーの役をやったメアリー・スチュアート・マスターソンが、違った。彼女はグレン・クロースみたいな感じで、私が抱いていたイジーのイメージとは全然かけ離れていた。


*3ジーの役は重要だから、これは私的にはまずい。イジーは、 『アラバマ物語』*4 のスカウトが、そのまま大きくなったような感じでなくちゃ。少なくとも眉毛は濃いはず(なぜ?)。原作と映画は別物と思っているから、イメージが違うからと、それでがっかりして、映画そのものが面白くなかったというわけじゃないのだが、DVDを買って保存しておくほどじゃないというのが正直なところ。だったら、本を繰り返し読んだほうがいい。原書もあるんだし、邦訳もブックオフで入手してあるし。発売前にテレビで放映されて良かった!グッドタイミングだった。