「ダークエルフ物語」読了

昨日は久々に遠くのものを見たせいか、非常に疲れた。睡眠不足のせいもある。学校が夏休みになってからほとんど外に出ないので、視野が限られており、いくら眼鏡をかけたって疲れるものは疲れる。おかげで今日は、眠くて仕方がなかったし、目が痛かった。<試合なんかほとんど観ていなかったのに?(^^;

ダークエルフ物語」を、やっと3巻まで読み終える。1、2巻はたしかに、ゲーム的な感覚で、スピード感もあったのだが、3巻になってちょっと雰囲気が変わった。そもそも読み始めた時から、その世界観が『指輪物語』に似ているというか、真似てるのかなという感じがしていたのだが、3巻になるとちょっと変化して、『ホビットの冒険』の雰囲気も混じってくる。

物語そのものは「指輪」とは全然違うが、やはり地球上の異世界を描くと、どうしても「指輪」の「中つ国」のようになってしまうのだろうか。この物語の舞台となっている「フォーゴトン・レルム」とは、まさに「中つ国」のようなところなのだ。

しかも主人公は、ダークエルフとはいえ、エルフである。魔法も使える。そこにオークやドワーフ、ドラゴンやウァーグ(大狼)などの怪物が出てくるのだから、似てきても仕方がない。出てこないのは、ホビットぐらいかという感じ。名前なども非常によく似ているものがある。

さらに、3巻には人間が登場し、辺境の地を守って歩くレンジャー(野伏)まで出てくる。レンジャーと言えば、「指輪」ではアラゴルンに代表される、丈高き、高潔で寡黙なヒーロー達である。「ダークエルフ物語」でも、主人公のドリッズトが人間のレンジャーと心を通わせ、その人を師として人生を学んでいくので、いつの間にかレンジャーのようになっている。

ここまで来ると、ドリッズトはアラゴルンのイメージと重なり、非常に魅力的なキャラとなってくる。実はこの先、「アイス・ウインド・デイル」という物語があり、書かれたのはそちらのほうが先なのだが、物語的には「ダークエルフ」の続きとなる。

そこまで読みたい気持ちも出てきたけれど、とりあえず、ここで終了しておこう。せっかく集めたマキャモンが待っているし、読みかけの本もいくつもある。それに、<サマー・リーディング>用の本も、本棚から誘っている。でも、いつかまた、孤高の戦士ドリッズトに会いたいという気持ちは大いにある。