崖の国物語

崖の国物語の4巻目を読了。これは、まだあまり貸し出しされていないようで、何もついていなかったので、ほっとしてじっくり読めた。

こういうシリーズものは1巻目が重要だと思うが、これも例外ではなかった。でも、4冊の中でどれが一番面白かったかというと、4巻目だ。3巻までの主人公とは違うので、4巻目だけを読んでも差し障りはないと思うけれど、3巻目までの内容を踏まえているのと、そうでないのとでは、面白さは違うと思う。ああ、こういうことだったのか!と思う部分がたくさんあるからだ。3巻目までに、その伏線がとてもうまく仕掛けられている。

それに、主人公たちが正統派のヒーローであるところも、個人的に気にいった理由。イラストから想像していたようなドタバタさはなかったし、科学的にもよく考えられている(というか、科学の常識を覆すような世界の設定が面白い)。良くできたファンタジーだ。

1、2巻は原書で読んだけれども、翻訳も自然で良かった。児童向けの本は、会話部分でずっこけるものが多かったりするが、これには、ほとんどそういうことはなかった。おそらく翻訳が気にいらないだろうと思って、とりあえず原書を買っておいたのだけれど、これは見当違いだった。

ところで今日は、Amazonから「LOTR」のサウンドトラックCD3枚組が届いた。DVDがあるから(「王の帰還」はまだだが)、サウンドトラックはいいやと思っていたのだけれど、3枚組でこの値段だったら、あってもいいかと。一気にするっと3枚聴けてしまった。