ビフォー・アフターみたいな匠が欲しい

現在建設中の新宿のタワーマンション「富久クロス」のモデルルームを見てきました。写真は55階建ての高層マンションの100分の1模型と、低層&中層マンション部分の模型です。山手線内側では最も高いビルになります。

2015年9月頃に完成予定ですが、来月中には内装のカラーリングなどを決めなければなりません。とはいえ、実際の部屋を見ずに決めるのは非常に難しい。

モデルルームはお金をかけて最大限にカッコ良く作ってあり、生活臭もないですから、そのイメージで考えてしまうと非常にがっかりする事になるでしょう。

色を決めると言っても、濃茶系、赤茶系、モカ茶系の3つのパターンから選ぶのですが、例えば、濃茶系パターンを選びたいが、床はモカ茶にしたいなどというパターン間での融通が効かないので、どれを選んでもどこかしら我慢しなければならないというようなことになります。

また、キッチンの天板が黒やごま塩の御影石使用なんていうのも非常に嫌です。墓石の上で料理してるみたい。

だいたいキッチンでそんなのは見たことがないし(Barとかじゃないんだから)、モデルルーム内では一見カッコ良く見えるけれど、食べ物を扱う場所の清潔でクリーンなイメージはないので、食欲も湧かないんじゃないかと…。何故にそんな材料を使うのか全く理解できません。好みの問題かもしれないけれど、四角い御影石には、お墓のイメージしかないです。

というわけで、私的にはかなり不満の多い内装なんですが、クローゼットに改造する部屋には余分なお金がかかっても構わないからと、少し注文をつけました。それが受け入れられるかどうかまだ分かりませんが、それくらいは何とか聞き入れてもらいたいですね。でないと、夢だった壁一面の本棚を作るのを諦めなくてはならなかったし、楽しみが何もないわ。

ともあれ、全体的には素っ気なく無機質なイメージ。シンプルなのはいいけれど、何の面白みもないのはつまらない。例えば、ミュージシャンとか役者で言えば、華がないって感じ。

これをいかに暖かいイメージにしていくか…。いかに華のあるいつでも帰りたくなるような家にしていくかがこれからの私の課題です。