人の気持ちを考えていますか?

実家に帰ったら、母と弟に太った、太ったと何度も何度も言われ、とても傷ついて帰って来ました。一度言えば分かるよ。ってか、言わなくても分かってるよ。平気でいるわけがないじゃない。

最初ホルモンの異常で太り始め、今は悪臭によるストレスで過食症。そういう診断で病院にも通っている。

苦しくても吐くまで食べなければいられないこともある。自慢することじゃないけど、れっきとした病気なのです。

何より、毎日毎日悪臭に悩まされて、まともな生活もできず、辛くて苦しくて、毎日それをやり過ごして生きていくだけで精一杯だから、太ったとか痩せたとかなんて考える余裕もない。

考えたら、もちろん平気ではないし、どうにもできない自分が嫌になって死んでしまいたくもなる。

それでも私の仕事は皆に元気を与える仕事だから、崩れそうな気持ちを必死に保っているのよ。ダイエットなんて、他に悩みのない余裕のある人ができる事だと思うよ。

だけど、そういう状態を話しても全然聞いてくれない。親兄弟でさえも外見のことばかりで、この悪臭の悩みを分かってくれないのかと心底悲しかった。

親や兄弟や友達の場合は、平気なふりをしておどけているけれど、初対面の赤の他人に言われたら、その人とは口をきかない。

そんなことしか話題のないつまらない人間ということだから、相手にするだけ時間の無駄。

「人の身体的なことは口にしてはいけない」と教えてくれたのは父だったと思うけれど、私は子供の時からそれだけは守っている。

太ったにしても痩せたにしても、それは病気かもしれないし、死ぬほど悩んでいるかもしれない。実際にそういう事を言われて喜ぶ人はいないと思うから、言うべきではない。

しかし、そういう事を平気で口にする人は、言われた相手の気持ちを考えたことがあるだろうか?

たとえ笑って聞き流していても、どれほど傷ついているか考えたことがあるだろうか?

病気ではないにしても、自虐的な笑いでごまかしながら、深く深く傷ついている人はきっと沢山いると思う。私はその人たちの気持ちが痛いほどよく分かる。

だから人の身体的なことは、絶対に口にしないと約束する。いつも人の気持ちを考えられる人間でいるよう努力したいと思っている。

そして、そういう事を平気で口にする人には、人の気持ちを考えられない人だという烙印を押す。

どんな考えがあるにせよ、人が不愉快になる事、傷つくような事をわざわざ言うべきではないだろうと思う。