覚え書き

★ 自分はたったひとりだということ。援助は与える側の都合によって消滅する。自ら立ち上がって進むべき道を見つけない限りは頼る人もいなければ、帰る場所もないのだ。


★ 感謝されるのはいい気分だ。――みんなの幸せそうな姿が私の望み。


★ 自分ばかりが大変だという考えに固執しちゃダメだ。重要なのは状況じゃなくて人なんだよ。――すべきことは、もたらされた状況にどう対処するかということだ。相手を変えさせることはできないからね。


★ 誰もが毎日自分の仕事を愛することなんてできないものよ。情熱を傾けられるからって仕事が楽になるわけではない。――ただ挫折の可能性が減るってだけなの。


★ 誰もが自分の身にふさわしいものを得られるわけじゃない。与えられすぎることもあれば、物足りないこともある。でも必ず何かは得られるものなのよ。


★ 私たちが痛みを感じている時、神は泣いていると思うのです。私たちと共に泣き、そして支えてくれる。でももうひとつ、神は私たちと距離を置いて私たち自身に解決させようとする。医者に仕事をさせ、体には治癒能力を発揮させるのです。


★ 編み物をする人は誰でも、挫折しながらだったとしても1目1目に愛をこめて編むのだ。そうでなければどうして物作りなんてできよう?


★ 本当の進歩とは自分で作り上げたものを誇りに思うこと。


【ケイト・ジェイコブス『金曜日の編み物クラブ』より】