マディソン郡の橋 終楽章

§…読書中…§

ロバート・ジェームズ・ウォラー
マディソン郡の橋 終楽章』

※1981年秋、ロバート・キンケイドは68歳になっていた。あの夏の4日間からすでに16年という歳月が流れているが、心の底に秘められた炎は―揺らいだことはあっても―消えることはなかった。

★『マディソン郡の橋 』は、NHKラジオの「原書で読む世界の名作」とか何とかいう講座を聴きながら原書を読んだのが最初。それから確認のために日本語でも読み、最後に映画を観た。

ラジオ講座の講師だった大津栄一郎先生の声がとても素敵で、そりゃもう一生懸命勉強しました。笑

毎年夏に作るのが恒例となった<SUN TEA>も、この講座で作り方を知ったのがきっかけだから、そういう意味でも非常に印象に残っている。

物語自体は特に好きではなかったが、違う方法で3回繰り返すとそれなりに愛着も出てくる。映画は割に原書に忠実だったが、細かな台詞の違いまで意識できたので、いい勉強になったという感じ。

しかし、年月を経て再度映画を観た時、今まで全く気付かなかった気持ちが突然理解できた気がして、深く胸を打たれた。これはそれなりに年を経ないと分からない事だったのかもしれないなと。

というわけで、図書館でたまたま目に入った本書も読んでみようかという気になった。これは続編というわけではなく、キンケイドが主人公となる別の角度からの物語だ。

個人的に、フランチェスカの夫リチャードは彼女の気持ちを知っていたのではないかとずっと疑問に思っていたので、その部分も知りたいと思う。