ドア・イン・ザ・フロア

ところで昨日、ジョン・アーヴィング原作の「ドア・イン・ザ・フロア」のDVDを観たが、R−18指定になっていてびっくり!たしかに全裸シーンやSEXシーンも出てくるので、そうなのかなと思えばそうなのかな?だけど、全然いやらしい感じはない。やはりそこは文学作品だけあって、これで興奮してくださいという映画とは違うから、そんなものなんだろうなという感じ。


ジェフ・ブリッジスのテッド・コール役は意外だったのだが、上手い役者だから、特に違和感はなかった。けど、やっぱりちょっと違うかなぁ・・・。もう少し線の細いイメージだったんだけど・・・。


テッドの助手で、マリアン(テッドの妻)の愛人になるエディは、イメージが全然違った。なんだか、ちょっとリアルすぎて、若い男の子って気持ち悪いという感じがしてしまった。(^^;


しかし、のちの主人公になる娘のルースが、とても可愛い。というか、ちょっと普通の子どもとは違う感じがよく出ていて、この映画の中では、最も気にいった役者かも。大人の役者が良くなかったというわけではないし、原作を考えても、よくできた映画だと思うが、好みという点で言ったら、この子役がいちばん好き。


このルース役の子は、「きいてほしいの、あたしのこと-ウィン・ディキシーのいた夏」にも出ていた子で、やはりちょっと普通でない感じの子の役だった。「ドア・イン・ザ・フロア」を撮った時は4歳で、途中で5歳になったらしいが、すごい演技をするらしい。お姉さんも子役らしいので、演劇一家みたいだ。


全体として、あの小説がこうなったのかと納得できたが、やはりルースが大人になってからの続きの部分が観たいという気持ちになった。DVDには特典映像でアーヴィングのインタビューもあって、続きは小説でどうぞと言っていたけれど、絵的にも美しい映像だったし、きゃぴきゃぴしていない、静かな大人の映画だなという感じ。


これといった結末のない話で、映画だけ観ていると救われない気持ちにもなるだろうが、原作を知っているので、このあとはああなるんだよねとわかっているため、特に悲壮感などは感じない。