あらら!な展開

F・P・ウィルスンの『聖母の日』を読み終えた。面白かったけど、あらら!な展開。神様がマリア様を迎えにきて、マリア様が生き返るんだけど、その後、マリア様が全人類に向かってお説教しちゃうってのが、どうもね。


神様も、何もあんな現れ方しなくたっていいんじゃない?という感じだし、ちょっと笑えちゃって、一応ホラーの部類に入れたけれど、全然怖くなかった。でも、死んだ人が生き返るというのは、やっぱり怖いかな?


キリスト教ユダヤ教イスラム教も仏教も、そんなものは全部やめなさい。神は唯一絶対なのだから、そんな垣根は取り払いなさいというお説教は納得するけど、言ってるのがマリア様でキリストのお母さんなわけだから、キリスト教徒以外には、あんまり効果ないんじゃないかな?


とりあえず荒唐無稽で面白かったけど、2000年前からずっとマリア様の遺骸を守っていたのが、カリオステのユダだったというのにはびっくり!彼は、キリストを裏切ったかどで、死にたくてもずっと死なせてもらえなかったのだ。


そんなところもやっぱりキリスト教の話だ。結局ユダは許されて、マリア様と一緒に天に召されていくんだけど、天てどこ?やっぱり神様は宇宙人じゃないのか?(^^;