お通夜

土岐さんの奥さんにお別れをしてきた。とはいえ、奥さんとは一度くらいしか会ったことがないのだけれど、土岐さんからよく話を聞いていたし、とにかくまだ若かったので、子どもたちが気の毒。


土岐さんも、葬儀のあとにがっくりきて、お酒の量が増えなければいいんだけど、と心配。高校生の男の子もちょうど多感な時期だし、あの落ち込みようは見ていられないほどだった。


土岐さんも気丈に振舞っていたけれど、挨拶に行って手を握ったら、ぎゅっと握り返してきて、一瞬泣きそうになっていたので、急いで冗談を言いながら雰囲気を変えたのだけれど、子どもたちの手前、辛いだろうけど頑張ってもらわなくちゃならない。


残された人たちも本当に気の毒だけれど、先に逝かなくてはならなかった奥さんも、さぞかし無念だっただろう。心より、故人のご冥福をお祈りいたします。



どん底関係なので、お通夜のあと皆でどん底に向かい、一通り飲んでから、先日やめた純ちゃんと、DMXへ。今日はみのやんの誕生日なのだ。二人して喪服という不気味な服装のまま、気持ちを切り替えて誕生日を祝う。


途切れたことのない音楽が一瞬止まったので、何事?と思ったら、ハッピー・バースデーをアカペラで歌わされた。ところが、みのやんは照れ屋なので、そうやってみんなに派手に祝われると、思いっきり不機嫌になるみたい。まあ、勝手にしなさいよ。


プレゼントを用意していなかったので、あとでみのやんの好きなチャールズ・ブコウスキーの本(ブラック・スパロウ出版のブコウスキー・シリーズの原書はすごくカッコいいので、それだけでアートなのだ)をプレゼントすると約束したのだけれど、原書を読まない人にあげても役に立たないかと思い直しているところ。