『北風のうしろの国』

5月に予約した『ダ・ヴィンチ・コード』が、やっと回ってきた。話題になっている時に読まないと、もうどうでもいいかという感じにもなってしまっているのだが、一応アポロ13号も読むと言っているので、さっさと片付けないといけない。まだ予約が詰まっているようなので、延長はできないし。


ダ・ヴィンチ・コード』よりも、ジョージ・マクドナルドの『北風のうしろの国』のほうが楽しみ。実は、かなり昔に原書で読み始め、あまりにも暗くて、寒くて、冷たくて・・・というイメージが強すぎて、途中でやめてしまっていたのだが、ずっと気にかかっていた本なのだ。


また原書で読み直そうと思っていたところ、先ごろ新訳で復刊になったので、丁度良かった。これはけして楽しいファンタジーではないから、心して読まねばという気持ち。


マクドナルドの本は、他に 『カーディとお姫さまの物語』『お姫さまとゴブリンの物語』 を持っている。それと『リリス』もそうだ。どれも未読。とにかくマクドナルドは、まず『北風のうしろの国』を読んでから、という気持ちが強い。「お姫さま」シリーズは岩波少年文庫だが、改版になって表紙がマンガチックになったため、ちょっと読む気が失せている。どうしてこういう古典の名作に、マンガを使うんだろうなあ・・・。売るためとはいえ、非常に憤りを感じる。『リリス』は大人向けのファンタジーだが、これを読み始めるには、気合を入れないとダメそう。


今回の『北風のうしろの国』の表紙は、子どもっぽくなくていいと思うけれど、私が持っている 『At the Back of the North Wind (Puffin Classics)』 は、凍てつくような景色の表紙で、そのミステリアスな雰囲気に想像力を掻き立てられる。本の表紙は、そうでなくてはいけないと思う。この本が復刊されると知った時、まず最初に、マンガの表紙はやめて!と思った。とりあえず、マンガでなくてほっとした。