Donna Vanliere

先日、Donna Vanliere の 『The Christmas Shoes』 を読んだところだが、実は買ったときから何度もトライしては投げ出していた本で、そこを我慢して、今年はようやく読み終えたという状況だったのだ。


しかし、翌年出版された 『The Christmas Blessing』 も買ってあるし、今年もまた 『The Christmas Hope』 を買ってしまった。1作目は面白くないかもしれないけど、次は面白いかも?などと思って・・・。べつに続き物というわけでもないのだから、律儀に毎年買わなくてもいいとは思うんだけど。(^^;


例によって「ちょっといい話」的な本なのだが、「ちょっといい話」を書こうという意気込みだけが見えて、話そのものに盛り上がりもないし、退屈なのだ。不治の病にかかった母親が死んでしまうというのも、なんだか「泣いてください!」と強制されているようで嫌だし。


取り扱っている素材はいいのに、テンポが良くないのか、展開にメリハリがないのか、集中できずに退屈してしまうのがもったいない。そもそも「ちょっといい話」というのは、だいたい「そんなに面白くはない話」なんだなと思う。


当然のことながら、「すごくいい話」のほうが面白いに違いないし、逆に「すごく悲惨な話」のような「人の不幸は蜜の味」的な話のほうが、人間は面白いと思うだからだ。「ちょっといい」くらいの話では、そう簡単に感動はできないだろう。それ相応に年も重ねているから、「もっといい話」もたくさん知っているわけだし。


だったら買わなきゃいいのにと思うのだが、表紙がほら、三角屋根の家があって、雪景色で、キラキラしてて・・・という抵抗できない物体なものだから、中身はともかく、つい手が出てしまうのだ。本当に毎年懲りない。