『ねじの回転』

ちょっと前に「BOOK CLUB」の課題にもした、ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』。課題にしたにも関わらず、いまだに読んでいないので非常に気になっていたのだが、いい加減、読まなくちゃ・・・と思って開いてみたところ、なんとクリスマスの話ではないか!


私が持っている本では、先に『デイジー・ミラー』が入っているので、そちらばかり見ていて、『ねじの回転』がクリスマスものとは、今の今まで気が付かなかったのだ。


この話は、「暖炉を囲み、一同固唾を呑んでその話に耳を傾けていた。由緒ある館のクリスマス・イヴの席での幽霊話であったから、不気味に感じるのは当然であった」という始まりからしても、幽霊話であるというのは明白だが、なるほど、前にも書いた「クリスマス本=幽霊話」というのは、これなんかがそうなのか。


それでも、ディケンズの『クリスマス・カロル』と合わせて2つだ。そのほかに、クリスマスの幽霊話って、どんなものがあるのだろう?


ともあれ、クリスマスのロマンスものにもちょっと飽きているところなので、このへんで幽霊話を入れてもいいかと。このあとに読む本は、たいした内容でなくても、温かく感動的な話に思えるかも・・・。


『ねじの回転 デイジー・ミラー』ヘンリー・ジェイムズ (著), 行方 昭夫 (翻訳)

  • 文庫: 366 p ; サイズ(cm): 15 x 11
  • 出版社: 岩波書店 ; ISBN: 4003231392 ; (2003/06/14)

出版社/著者からの内容紹介
アメリカ的なもの〉と〈ヨーロッパ的なもの〉の対立を扱い、一躍ヘンリー・ジェイムズ(1843−1916)の文名を高からしめた〈国際状況もの〉の代表作「デイジー・ミラー」。その解釈をめぐってまさに議論百出の感のある、謎に満ち満ちた幽霊譚「ねじの回転」。ジェイムズの最もポピュラーな中篇2篇を収録。新訳。