<デルトラ・クエスト>シリーズ

図書館で、エミリー・ロッダの「デルトラ・クエスト」シリーズを借りた。4巻目がなかったので、4〜8巻は予約ということで。またはまっちゃうのかなあ?「デルトラ・クエストⅢ」までで、全15巻ある。ひそかに「ドラゴンランス」の新作も借りていたり、予約していたりするから、まだしばらくは夢の世界を漂ういそうだ。


というか、デイヴィッド・ファーランドの『大地の王の再来』も面白くなかったし、テリー・ブルックスの『シャナラの剣』もダメだったから、どうも欲求不満が解消されない。面白いのをひとつガツンと読みたい!という感じだ。そうして探し続けて、挙句の果てには『指輪物語』に戻るということになるのだろう。


結局、異世界ファンタジーは皆、トールキンの『指輪物語』を意識しているから、何を読んでも同じように感じてしまう。特に「シャナラ」はその傾向が顕著で、しかも「指輪」ほど上等じゃないし、興奮も感動も、全くなかった。やっぱりアメリカなんだなあという感じも。ファンタジーは、やはりイギリスの十八番か?アメリカにも面白いものはあるし、イギリスにも面白くないものはたくさんあるけれど。


「大地の王」と「シャナラ」に共通するのは、初めに説明を長々と書いているところと、話がなかなか展開しないところ。そもそも1巻目にうだうだと退屈な説明を連ねるのは、大きなミスだ。興味が失せる。トールキンが「中つ国」の成り立ちなどの説明を別の本にしたのは、大正解だったと思う。「この本は面白い!」と思ってからだったら、説明も退屈ではなくなるからだ。


今月、「ドラゴンランス」の最新作の翻訳が出たようなので、そこまで読んだらとりあえず満足するかな・・・と。