<マイロン・ボライター>シリーズ

クリスマスの本(読み物)が、やっと1冊だけ届いた。クリスマス本がなかなか届かないから、ハーラン・コーベンのクソ(失礼!)面白くない、<マイロン・ボライター>シリーズなんかを読んだり、またまたウィスキーのおまけの、どうでもいい日本文学なんかを読んだりしてしまった。


ハーラン・コーベンは、話に乗れば一気に行くのだが、これがまたクソ(失礼!)だらけの小説でうんざり。前にも書いたが、F言葉を何でもかんでもクソ(失礼!)と訳すのはやめてもらいたい。


そういえば昨日読み終えた、リサ・ジュエルの 『姉の歌声を探して』*1 もクソだらけだった。女性作家が書いたとは思えないような、えげつない表現もたびたび出てきて、それが冒頭からの死臭とからみあって、なんとも言えないおぞましさを感じた。話はいい話なのに、なんでこんなことまで書かなきゃいけないのかな?という感じ。非常に残念。


ハーラン・コーベンは、元FBIでスポーツ・エージェントの<マイロン・ボライター>シリーズが人気があるようなのだが、個人的にはシリーズ外のほうがまだいいかもと思う。ジェットコースター・ノベルで、たしかに一気に読ませる手腕は認めるが、主人公はユーモラスな人物であるという設定にも関わらず、ほとんどのジョークが笑えないというのが気の毒。それが面白いという人もいるだろうけど、私には今いち。こんな余計なことを書いてないで、早く先に進めて欲しいと思いながら読んでいた。


で、前に読んだ 『唇を閉ざせ』*2 でもそうだったのだが、結末がどうも納得いかない。500ページ以上も書いてきて、最後これですか?って感じ。ユーモアにしても、話の結末にしても、あまり頭のいい作家とは思えない。コーベンを最初に面白いといったアポロ13号も、『唇を閉ざせ』の後、このシリーズを2作読んで、いい加減うんざりしたと言っていた。私は1作でうんざりだな。とにかく汚い言葉が満載で、やはりクソ(失礼!)だらけのジョージ・ソウンダーズも真っ青って感じ。


それに、ハーラン・コーベンの描く主人公には、全然ヒーローがいない。カッコイイ活躍なし。胸のすく展開なし。ミステリの主人公がヒーローばかりとは限らないけど、シリーズものの主人公に魅力がないと、続きを読みたいという気にはならない。でも、あと3冊ある。。。うげ!