超エンターテインメント? 『スケアクロウ』

あまりに喉が痛いので、早めに病院に行った。今日はたまたまいつもの先生だった。違う先生だったら行かなかったかもしれないが、この時期に抗生物質を服用するのとしないのとでは、治りがずいぶん違ってくる。前回は抗生物質を飲まなかったので、結構長引いてしまった。

喉が痛いといいつつ、せっかく出たついでだからと、久々に紀伊国屋に寄った。いろいろと欲しいものはたくさんあったのだが、とりあえず、スタイルが面白そうかな・・・と思った 『スケアクロウ』 を買ってみた。

これは単行本と書いてあるけれど、雑誌のような作り。紙質も雑誌のようなザラ紙で、内容紹介に「コミックと合体」とあるように、実際イラストは漫画。つまり、挿絵部分が漫画ってこと。

この作りはとても面白いと思ったが、いかんせん、絵が良くない。これって外国の話で、当然主人公も外人。ポップなアメリカン・コミックのような絵ならいいが、どう見ても日本人にしか見えない絵なのだ。吹き出しも日本語だ(翻訳版だから当たり前かもしれないが)。なんで、こんな絵をつけちゃうかなあ?がっくり。。。

ヒーローが一重まぶたの日本人っぽい顔じゃ、様にならない(サングラスをかけているので、一重まぶたかどうかは不明だが、顔型からして一重まぶたであろうと想像する。絶対にアングロサクソン系の顔じゃない)。肉体的にも貧弱だし。(--;

そもそも原書の 『Scarecrow』 には漫画などついておらず、日本版で勝手にこんな作りにしたのだろう。だから、お手本となるヒーローの絵がないわけだ。だからといって、いかにも漫画にしなくても。。。いや、漫画でもいいから、アメリカン・コミック風の絵にして欲しかったなあ。作者が見たら、どうなの、これ?

と、あれこれ文句を言いながらも、「一度読み出したら眠れない超エンターテインメント」とあるから、ほんとにそれだけ中身が面白いなら、しょうがないから、まあ許してやろう。これはこの後、8月と9月に続きが出る。続きが読みたいと思わせてくれるなら、良しとしよう。

ところで洋書売り場で、ビル・クリントンの自伝 『My Life』 を見た。これがなぜか“売れている”という噂なのだが、なんと1000ページ近くもある分厚い本だ。うひゃあ!って感じ。あんな変態オヤジ(失礼!)の自伝を1000ページも読むなんて、考えただけでうんざり!とは思うが、変態部分だけを問題にしてはいけない。いやしくも、元アメリカ合衆国大統領なわけだから、彼の仕事の面を見てやらなくちゃ。それに、生い立ちから読めば、なぜ変態になったのかということもわかるだろう。って、どうしても例の「不適切な」スキャンダルにこだわる?<だって、当時ネットで逐一記事を読んでたんだもん。(^^;

それと、マーケットプレイスから、またマキャモンが届いた。これは図書館で借りて一度読んでいるのだが、結局、マキャモンの本は全部集める方向になってしまったので、これも一応入手しておく。とはいえ、この 『スワン・ソング』 はとても面白かったので、持っていて損はないだろう。<ここにも元アメリカ合衆国大統領が出てくる。私はなんとなく、クリントンを思い浮かべながら読んでいた。